着々と工事が進む八戸・久慈自動車道
 青森河川国道事務所では10月24日(水)に八戸工業高等学校土木科2年生35名を招いて、工事進捗中の八戸南環状環状道路、及び八戸南道路の工事現場見学会を開催しました。
八戸南環状道路 編
 平成17年3月、八戸是川IC〜八戸南ICまでの延長3.8kmが開通し、国道45号の混雑緩和や階上町方面から東北道八戸ICや新幹線八戸駅までの所用時間短縮などの効果をもたらすものとして期待を寄せられています。


 まずは、八戸南環状道路の現場に到着。

 今回の現場を説明してくれた、平葭(たいよし)監督官です。今日は、橋梁の下部工工事現場を紹介いただきました。




 具体の説明は、下部工工事の現場代理人から。

 実施中の工事や進捗状況などについて説明がありました。





模型を使った説明

 模型を使いながら具体の説明です。模型を見ながらなので、橋の構造や形式がとても分かりやすかったです。








 既に固まった下部工の壁を利用して、コンクリートの非破壊強度試験をやってみました。






コンクリート強度の非破壊試験

 コンクリート強度の非破壊試験はシュミットハンマという機械を使ってやります。
 壁に向かって押し付けると、ちょっとした反動があり、その衝撃でコンクリート強度が分かっちゃうんです。




 引き続き、生コンの試験なども経験してみました。

 運ばれてきたコンクリートは現場での投入と同時に様々な試験が行われるのです。




スランプ試験
 まずは、スランプ試験に挑戦!!

 台形の型枠に棒で突き固めながらコンクリートを詰め込みます。
 授業でもやったかな?






 つめ終わったら、型枠をすばやく、でも丁寧に引き上げます。もとの高さからいくら下がったかを測定することで、コンクリートの硬さを計る試験なのです。

 なかなか上手くいかず、四苦八苦。




コンクリート中の空気量を測る試験
 次に、コンクリート中の空気量を測る試験です。

 こちらも、試験器の中に同じようにコンクリートを詰め込みます。
 コテで均して、さぁ測定。





 所定の空気量は入っているかな?

 「コンクリートに空気?」とお思いの方もいらっしゃると思いますが、凍る水の逃げ道になるなど、丈夫なコンクリートのためには必要なのです。






 これは塩分量の測定をしているところです。鉄筋に悪さをすることから、塩分の規定は大切なのです。

 これにて、南環状道路の見学は終了。次は南道路へ。
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八戸南道路 編

 引き続き、八戸南道路の現場に到着。
 今年の6月に3.4kmが開通し、残る区間の早期開通も望まれます。





 こちらは、南道路は土工と構造物工事が主な工事になっています。

 代理人が、位置関係などを説明しています。






 真剣に聞き入る生徒たち。

 道路はこんな風に造られていくんだね。






 生徒たちの向こうに見えるのが横断函渠の鉄筋です。八戸南道路は自動車専用道路なので、交差する道路とは立体交差になります。そのための構造物を造ってるのです。







 横断函渠の鉄筋を間近で見てみました。完成してからでは、こんなに鉄筋が入っているなんてわかんないよね。
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 これで、本日の現場見学会は終了でした。様々なことが体験でき、とても貴重な体験となったようでした。
 雪が降るのはまだまだ先のこと。皆さんも、ぜひ見学にいらしてください。
<まめ知識>
 八戸・久慈自動車道は八戸市を起点に、階上町や岩手県種市町を経由し、岩手県沿岸北部の中心都市である久慈市までの延長約50kmの一般国道45号の自動車専用道路です。これまで、終点部の久慈道路が平成5年12月に供用し、現在は起点側の八戸南環状道路と、八戸南道路の整備を進めています。
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