横断水路実験結果

 横断水路とは、道路の下を流れる水路です。道路の下を流れる水路なので、水路内は暗い状態であり、メダカの生息場所に適さないと考えられています。よって、最低限メダカが移動できる環境を整備する目的で実験が行われました。

各モデル区画においてメダカが遡上した数をまとめると下図の結果となる。



上の実験結果を踏まえ、各水路モデルの特徴を以下のように比較検討した。

名称・断面構造 実験結果 効果 単価 ※
(経済性)
維持管理 評価
水路モデルA:
U型水路
・他の水路と同程度のメダカの遡上が見られた。
(○)
・穏やかな流れにおける遡上については問題ないものと考えられる。
・堆積した泥に流れの速い澪筋が生じ、浅い部分で流速が遅くなる。
(○)
1m:
39,000円
(○)
・維持管理は容易である。
(○)
水路モデルB:
底面に
泥を設けた水路
・他の水路と同程度のメダカの遡上が見られた。
(○)
・穏やかな流れにおける遡上については問題ないものと考えられる。
・堆積した泥に流れの速い澪筋が生じ、浅い部分で流速が遅くなる。
(○)
1m:
46,000円
(約1.2倍)
(△)
・維持管理は容易である。
(○)
水路モデルC・D:
水路内に
隔壁を設けた水路
・他の水路と同程度のメダカの遡上が見られた。
・夜間は水路を通過せずに滞留する傾向が見られた。
(○)
・穏やかな流れにおける遡上については問題ないものと考えられる。
・あらかじめ澪筋を設けており、流速の速い部分と遅い部分ができている。
(○)
1m:
隔壁小
42,000円
(約1.1倍)
(△)
隔壁大
44,000円
(約1.1倍)
(△)
・隔壁を設けるためメンテナンスの面で劣る。
(△)
※(経済性)は当初案のU型水路と比較した値

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