阿武隈川ってどんな川
阿武隈川は、流域面積5,390km2を有する、東北では北上川、最上川に次ぐ河川で、福島県、宮城県、山形県の3県にわたります。その水源は、福島県の旭岳(標高1,835m)に発し、途中社川、摺上川等の支川を合わせ福島県の中通り地方の安積、信夫盆地を北上し宮城県仙台平野に出て白石川と合流した後、岩沼市に出て太平洋に注いでいます。西側に奥羽山脈、東側に阿武隈山地が縦走し流域全体の8割を山地面積が占めているため、多くの樹種が生息します。地質は、安山岩類、新第3期、流紋岩、花崗岩新期火山岩などが入り乱れて複雑な地質状態を示しています。
流域内の都市には、福島県の白河市、郡山市、福島市、宮城県の角田市、岩沼市等関係市町村は8市29町12村が数えられ、人口は約137万人(昭和63)です。全体として流域内人口は年々増加の傾向にあります。また化学繊維、電気機器、精密機械、食料品などの内陸工業が盛んです。
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