緊急情報/防災情報 |
平成20年7月4日 19時00分 |
東北地方整備局 岩手河川国道事務所 |
【砂防防災情報】 (非常体制)岩手県内陸南部を震源とする地震災害について(第35報) |
平成20年6月14日の「岩手・宮城内陸地震」に伴う土砂災害対策について、本日の対応状況をお知らせいたします。 現地では、昨日午後より、断続的に雨が降っておりますが、市野々原地区・産女川地区とも、現場に異常は見られません。 市野々原地区では、本日も、現地状況に十分注意しながら仮排水路の拡大作業を継続しており、明日午後には完了する見込みとなっております。 産女川地区では、落石など二次災害の危険性が高いため、本日の作業を中止しております。 |
1.市野々原地区の状況 ・河道閉塞(天然ダム)の状況に異常は見られておりません。 ・昨日17時からの水位上昇は、ほとんどありません。 ※本日の水位状況(17時現在):昨日夕方(17時)より2cm上昇 ※河道閉塞(天然ダム)による湛水位と背後地(水田等)の地盤高の 比高差は約6.6m 2.産女川地区の状況 ・土石流の発生など、産女川の状況に異常は見られておりません。 3.本日の作業状況 ○市野々原地区 ・仮排水路の断面拡大(さらに約8mの拡幅)作業を継続。 ※仮排水路全区間(約L=120m)において岩盤を破砕しながら掘削作業を実施。 ・河道閉塞(天然ダム)箇所周辺にて、地盤調査(ボーリング調査)に着手。 ・河道閉塞箇所下流川ワイヤーセンサーの二重化作業を完了。 ・各種観測機器により河道閉塞(天然ダム)の状態監視を継続中。 ※移動杭6基、ワイヤーセンサー2基、水位計2基、監視カメラ2基 ○産女川地区 ・昨日午後からの断続的な降雨により、落石や土砂崩落など二次災害の危険性が 高いため、"竜ノ口砂防えん堤"と"瑞山砂防えん堤"での工事及び通信設備等の 調整作業を実施を中止。 ・各種観測機器により産女川の状態監視を継続中。 ※ワイヤーセンサー1基、雨量計1基、監視カメラ1基 4.明日の予定 ○市野々原地区 ・明日(7/5)午後には、仮排水路の断面拡大が完了する見込み。 ※明日12時30分より「合同現地取材」を行います。 ・本格的な復旧計画を作成するため、地盤調査(ボーリング調査)を継続。 ・各種観測機器により、河道閉塞(天然ダム)箇所周辺の状態監視を継続。 ○産女川地区 ・竜ノ口砂防えん堤においては、除石工を再開する予定。 ・瑞山砂防えん堤においては、河道内の支障木伐採作業等を再開する予定。 ・安全対策の拡充を図るため、通信設備等の調整作業を継続。 ・各種観測機器により産女川の状態監視(土石流の監視)を継続。 5.岩手河川国道事務所の体制 ・非常体制(河川) 6.注意事項 ・危険であるため、工事現場への立ち入りは禁止しております。 (万一、事故が発生した場合、工事が停止してしまいます。ご協力願います。) ・一関市災害対策本部より「警戒区域」への立ち入りを許可された場合でも、 工事現場への立ち入りは禁止ですので、十分留意願います。 7.その他 ・仙台管区気象台、秋田地方気象台、盛岡地方気象台より、17時30分に 発表された「災害時気象支援資料」によると、被災地周辺の天候は回復傾 向にありますが、明日にかけて雷雨やにわか雨の降る可能性があるとのこ とです。 ・現時点では、現地の状況に異常は見られませんが、今後も気象情報や防災 情報に注意して下さい。 〈発表記者会:岩手県政記者クラブ〉 |
問い合わせ先 |
問い合わせ先 東北地方整備局 岩手河川国道事務所 計画課長 奥山吉徳(261) (直通TEL:019−624−3179) |