緊急情報/防災情報 |
平成20年6月30日 18時30分 |
東北地方整備局 岩手河川国道事務所 |
【砂防防災情報】 (非常体制)岩手県内陸南部を震源とする地震災害について(第29報) |
平成20年6月14日の「岩手・宮城内陸地震」に伴う土砂災害対策について、本日の対応状況をお知らせいたします。 磐井川流域では、昨日午後に雨が降り、一関市厳美町本寺地点で総雨量10ミリが観測されましたが、これまで現地状況に異常は見られておりません。 市野々原地区では、現場の安全を確認したうえ、本日午後に工事を再開し、仮排水路の拡大作業を継続実施しております。 産女川地区では、本日、竜ノ口砂防えん堤での除石作業等を中止し、現場の安全対策を拡充するため、本日、ワイヤーセンサーと雨量計の新設作業を実施しております。 |
1.市野々原地区の状況 ・"天然ダム"の状況に異常は見られておりません。 ・昨日17時からの水位上昇は、ほとんどありません。 ※本日の水位状況(18時現在):昨日夕方(17時)より1cm低下 ※天然ダムによる湛水位と背後地(水田等)の地盤高の比高差は約6.6m 2.産女川地区の状況 ・土石流の発生など、産女川の状況に異常は見られておりません。 3.本日の作業状況 ○市野々原地区 ・本日午前、ヘリコプターで現場周辺の状況を調査し、作業の安全性を確認。 ・本日午後より、仮排水路の断面拡大(さらに約8mの拡幅)作業を再開。 ※仮排水路全区間(約L=120m)において岩盤を破砕しながら掘削作業を継続。 ※本日は、22:00まで作業予定。 ・各種観測機器により"天然ダム"の状態監視を継続中。 ※移動杭6基、ワイヤーセンサー1基、水位計2基、監視カメラ2基 ○国道342号大規模土砂崩落箇所〔矢櫃(やびつ)工区〕 ・監視カメラ(1基)により現場状況把握を継続中。 ○産女川地区 ・竜ノ口砂防えん堤、瑞山砂防えん堤での作業は中止。 ・現場の安全対策拡充のため、上流部にワイヤーセンサー(土石流センサー)と 雨量計をそれぞれ1基新設作業を実施中。 ・各種観測機器により産女川の状態監視を継続中。 ※ワイヤーセンサー1基、雨量計1基 4.明日の予定 ○市野々原地区 ・仮排水路の断面拡大作業を継続実施。 ・各種観測機器により"天然ダム"の状態監視を継続。 ○産女川地区 ・竜ノ口砂防えん堤においては、除石作業を再開する予定。 ・瑞山砂防えん堤においては、工事用道路の造成作業を再開する予定。 ・各種観測機器により産女川の状態監視(土石流の監視)を継続。 5.岩手河川国道事務所の体制 ・非常体制(河川) 6.注意事項 ・危険であるため、工事現場への立ち入りは禁止しております。 (万一、事故が発生した場合、工事が停止してしまいます。ご協力願います。) ・一関市災害対策本部より「警戒区域」への立ち入りを許可された場合でも、 工事現場への立ち入りは禁止ですので、十分留意願います。 7.その他 ・引き続き、地震・防災情報に注意して下さい。 〈発表記者会:岩手県政記者クラブ〉 |
問い合わせ先 |
問い合わせ先 東北地方整備局 岩手河川国道事務所 計画課長 奥山吉徳(261) (直通TEL:019−624−3179) |