庄内の未来をうるおす 月山ダム 赤川水系・梵字川
月山ダム見学記 
TOPへ 交通アクセス 質問・要望 よくある質問 記者発表 サイトマップ
なるほど月山ダム きてみて月山ダム みんなで月山ダム 事業・入札情報 リンク集
Top > よくある質問
質問はこちらから! よくある質問

●質問:ダムにはどのようなかたち(形式)がありますか?
回答: ダムの型式は、安全性を念頭に置き、ダムサイトの地形、地質、気象、流量などとともに、経済性などを考慮して決められます。岩盤がとても丈夫なところでは「アーチダム*1」、次いで「重力式コンクリートダム*2」、(これらの中間で「重力式アーチダム」というものもあります)、比較的地質の悪いところでは「フィルダム」(堤高が概ね30m程度までは「アースダム」、それ以上の高さの場合はゾーン型の「ロックフィルダム*3」)を選択することになります。場所によっては、コンクリートダムとロックフィルダムを組み合わせた「複合ダム」というものもあります。また、条件によっては、「中空重力式コンクリートダム*4」や「バットレスダム」が採用された時代もありました。このような理由で様々な種類のダムがあるのです。月山ダムは重力式コンクリートダムです。

図

図


質問:ダムに水を貯めても川の水はなくならないのですか?
回答: ダムに水を貯めるのは、洪水を調節するために一時的に水を貯めるときと、農業用水・水道用水などの利水のために水を用意するときです。
洪水調節のときは、下流で大雨による被害が出ないように流す水の量を調節して水を貯める訳ですから、水がなくなることはありません。
また、水道用水などの利水のために貯めるときは、一般的には、本来下流に必要な量の水(許可された取水量や河川環境に必要な量)を流して、その余り分を貯めることとしていますので、この場合もダムに水を貯めることによって川の水がなくなることはありません。

質問:地震でダムは壊れたりしないのですか?
回答: ダムは大規模で重要な構造物ですから、個別のダムごとに地形・地質等に配慮した綿密な調査を行い、耐震性も含め、安全性に十分配慮した設計、入念な施工を実施しています。したがって、地震に対しても十分な安全性を確保しています。
兵庫県南部地震(1995年 M7.2)や長野県西部地震(1984年 M6.8)の際、震源地や被災地のすぐ近くにあるダムにおいても、安全性に関わるような問題は発生していません。これらの経験からもM7クラスの直下型地震にも十分耐えられると考えています。なお、わが国では、地震を受けたことが原因で被害が発生するような大きな損傷を受けたダムの事例はありません。
質問:水利権や水資源開発水量って何ですか?
回答: 水利権とは、河川法の規定によって、特定の目的のために河川の流水を排他・独占的に利用する権利で、河川管理者(国土交通大臣や知事)の許可によって成立する権利です。
水資源開発とは、ダム等により河川の余剰流量を貯めることにより、新たな目的(水道用水・農業用水等)のための水を生みだし有効に利用できるようにすることを言い、この量を開発水量と言います。これにより、新たな水利権が生じることとなります。

質問:ダムの大きさ(容量)や造る場所はどうやって決められるのですか?
回答: 河川の流域に必要な安全性の確保を考えた洪水調節容量とその他の目的に必要な容量を算出し、必要なダムの大きさを決めます。その後、ダムの適地の現地調査を行い選定しますが、ダムは土木構造物の中でも最大規模のものであり、設置できる場所(ダムサイトといいます)は、地形や地質条件から限定されます。その中で、ダムの型式・規模に必要な地質条件、貯水容量がより有効に確保できる場所(小さなダムで大きな容量)、断層が近くにない場所等必要な条件を満たす場所から選定されることとなります。
質問:森林を整備すれば、ダムは不要ではないのですか?
回答: 森林の持つ機能は大変重要であり、森林を健全な状態に整備していくことは大切なことです。森林は「緑のダム」とも呼ばれます。降雨時には山体に雨を浸透させて河川への流入量を減少させ、平常時にゆっくりと水を流す機能があるからです。
しかし、「緑のダム」があれば、人工のダムによる治水、渇水対策は要らないということにはなりません。日本は世界でも有数の森林が多い国ですが、毎年のように洪水や渇水が発生しています。
「緑のダム」として森林を増やし、それを適正に整備しても、日本特有の気象である台風、梅雨前線豪雨などの大雨や異常な渇水時には森林の働きにも限界があります。山体が飽和状態になれば、洪水を緩和する効果は得られませんし、渇水時には森林自身の生育のために水分を吸い上げるため、水量が減ることにもなります。
このため、「緑のダム」と「人工のダム」のそれぞれの機能を十分発揮させるとともに、その他の治山治水対策も含め、一体として実施することにより、洪水、渇水の被害を軽減させることが必要です。

質問:ダムは土砂が貯まって、使えなくなるのではないですか?
回答: ダムは通常、100年で流入すると予想される土砂を貯める容量(堆砂)をダム建設時確保しており、土砂が貯まっても支障が生じない構造となっています。
平成10年時点で全国のダムの堆砂率は7%で、中部地方などの一部のダムで堆砂率が大きくなっているものの、ダムが使えなくなっていることはありません。しかし、ダム上流の開発や想定以上の大洪水により、計画を上回る土砂堆積があった場合など、将来的にはダムの機能に支障をきたす恐れがあることから、ダムの貯水地への土砂流入の抑制や貯水地内土砂の排砂など、各種対策に取り組んでいます。
また、ダム下流への適度な土砂供給は河川の環境面でも注目されており、一部の河川においてダムの土砂を下流に流す試みが実験的に行われています。

その他、ご質問のある方はthr-gassan01@mlit.go.jpまでお問い合わせ下さい。
ページの先頭へ
国土交通省東北地方整備局月山ダム管理所

©2007 GASSAN DAM All Rights Reserved