1-2 村山圏域内河川の概要
1-2-1 治水の現状と課題
 
(1) 治水の現状
 村山圏域は、流域が樹枝状で東西の分水嶺に源を発しているため、急流河川であり流路が短く、山地の降雨は短時間で平地に至り洪水が一時に集中する特性を有している。昭和42年、51年、56年の水害により、村山渋川、月布川、藤沢川、馬見ヶ崎川、須川等の河川で災害関連事業が実施された。さらに、これらの水害を契機とし、村山圏域の各河川で治水対策が進められてきている。
 しかしながら、整備に多大な費用と時間を要する都市部を貫流する河川、比較的被害が少なかった河川においては、現在にいたっても水害原因と同等規模の洪水に対応できない区間が残っている。
 本圏域は都市化が急速に進んでおり、流出時間が短くなる傾向にある。このことから、近年の都市部の災害事例を踏まえ、雨水排水を考慮した河川整備が求められている。
 また、最上川沿いの平坦部においては、内水湛水による被害頻度が高いことから、内水対策への対応が急がれる。

  (2) 治水の課題
 このような現状を踏まえ、利水の課題は以下のように整理される。
戦後最大の洪水と同等規模の洪水に対応できる治水対策が近々の課題である。
  内水被害の常襲地帯となっている大旦川流域等においては、内水による浸水を軽減させることが課題である。