1-2 庄内圏域内河川の概要
1-2-1 治水の現状と課題
 
(1) 治水の現状
 庄内圏域の河川整備は、昭和46年7月水害により、庄内田沢川、竹田川で災害復旧助成事業、藤島川、今野川で災害関連事業が実施された。さらに、この水害を契機とし、田沢川ダムの建設や河川改修の実施などの抜本的な治水対策が進められてきたことから、山形県内でも河川整備が進んでいる圏域となっている。
 しかしながら、広大な庄内平野を貫流する最上川の一次支川は、長大であることから、現在に至っても、上流部において未改修の部分が残っている。また、一次支川の改修を優先的に進めてきた事から、中野俣川等の二次支川の改修が遅れており、これらの箇所については、昭和46年水害と同等規模の洪水に対応できないのが現状となっている。
 また、これまでの河川整備は、洪水を速く下流に流すことを目的としてきたことから、蛇行した河道を直線化してきた。このような治水優先の整備を行った結果、単一的な河川景観となっている。
 
写真1 京田川:昭和46年の酒田市広野の氾濫状況
  (2) 治水の課題
 以上より、治水に関する課題は以下のように整理される。
昭和46年7月水害と同等規模の洪水に対応できる治水対策が近々の課題である。
  現況河道の法線を可能な限り活かした上で、所定の流下能力※1確保が課題である。


※1 流下能力 河道において流すことが可能な最大流量