(2)各地域の整備概要

3)庄内地域(京田川ブロック)
@河川の氾濫被害等の軽減対策
【外水対策】
現在、上流の県管理区間において段階的に河川整備が進められていることから、上下流のバランスを図りながら下流部(直轄区間)の引堤及び河道掘削を進める。
 
【内水対策】
頻発する内水被害については、浸水被害状況等を勘案しながら順次対応を図る。
 
A河川環境の整備と保全
河川空間を地域の憩いの場、癒しの場、学習の場として活用できるよう桜づつみ及び施設等の整備は、地域との連携やニーズを十分勘案し、必要に応じて整備を図る。
  本地区は周辺の開発が著しく、また、漕艇競技大会等水面利用が盛んであるため、親水性向上のための施設整備等について、検討する。
  事業の実施にあたっては、豊かな自然環境の保全・復元及び良好な景観の維持・形成に努める。
  河道掘削を行う際には、掘削後の断面が単調にならないように留意するとともに、動植物については現況の河川環境が自然再生するように配慮する。(多自然型川づくりの推進)
 
B事業実施による効果

引堤、河道掘削等による河積拡大、また、道路橋等の河積阻害構造物の改築、排水機場等の移設を行うことにより、背後地の開発がめざましい当該地区で想定される氾濫被害、災害弱者施設(特養老人ホーム数:3、精神薄弱者施設数:2)等の浸水被害の軽減が図られる。

 

  掘削、引堤後の京田川イメージ図
【河川の氾濫被害等の軽減対策】
本支川区分 目 的 種 類 位 置 関係市町村
支川



水位低減対策 引 堤 左岸
1.0〜5.0km
酒田市
河道掘削 左岸
1.0〜5.0km
酒田市
河積阻害構造物の改築 道路橋の改築 3.0km 酒田市
※今後の災害の発生や調査結果及び施設管理者との協議等により、
新たに河川工事が必要となる場合がある。