3)産業と経済 流域内の産業別就労者数は、平成7年度※2においては、第一次産業が13%、第二次産業が38%、第三次産業が49%となっており、全国的な傾向と同じく一次産業が減少し二次及び三次産業が増加している。 農業については、生産量で全国4位の米、収穫量で全国1位のサクランボなどを中心に、我が国の食料生産に大きく寄与している。 工業については、電気機械や一般機械など加工組立型製造業の比率が高くなり、製造出荷額は近年大きな伸びを示し、流域内の資産額はここ10年で約2倍となっている。 流域内の人口や資産は盆地や平野に多く集中している。想定氾濫区域※3そうていはんらんくいきは約680km2と流域面積の約10%程度にとどまるが、氾濫区域の人口は約34万人と流域内人口の約34%を占めており、資産も約4兆円と流域全体の約34%を占め、洪水氾濫による被害が地域の経済に与える影響は大きい。