ICTサポーター認定制度


1.制度の概要
 東北みらいDX・i-Construction連絡調整会議(有識者、東北6県、仙台市、建設業団体、東北地方整備局)では、建設現場のさらなる生産性向上と東北地域建設業におけるDX促進を目的に、地元建設企業がICTやデジタル技術を幅広く導入・活用できる状況を目指し、ICTやデジタル技術に係る豊富な実務経験や知見、ノウハウを有する企業等を「ICTサポーター」(以下「サポーター」)として認定し、地域建設企業が個別の会社レベルでは難しいデジタル化について、技術相談し易く・取り組み易い環境づくりに向けて「ICTサポーター制度」を創設しました。




2.サポーターの活動内容
 サポーターは、東北地方におけるさらなる建設生産性の向上を図るため、地元企業等の求めに応じて必要な時に実践的な技術支援(技術指導・技術相談・助言・技術提供等)を行うとともに、ICT施工の普及促進・3次元データの利活用促進を目指した活動を行っていただきます。

3.サポート対象技術
 サポートの対象技術は、下記に示す35技術とします。
              
区分 技術No. ICT技術の名称
調
ICT施工(土工・護岸工・法面工・構造物工)におけるドローン(UAV)による空中写真測量を活用した3次元計測技術
ICT施工(土工・舗装工・護岸工・法面工・構造物工)における地上型レーザースキャナーを活用した3次元計測技術
ICT施工(土工・舗装工・護岸工・法面工・構造物工)における地上移動体搭載型レーザースキャナーを活用した3次元計測技術
ICT舗装工における建設機械搭載型レーザースキャナーを活用した3次元計測技術
ICT施工(土工・護岸工・構造物工)におけるドローン(UAV)搭載型レーザースキャナーを活用した3次元計測技術
ICT施工(土工・舗装工・法面工・トンネル工)におけるTS(ノンプリズム方式)を活用した3次元計測技術
ICT施工(土工・舗装工・護岸工・法面工)におけるTS等光波方式を活用した3次元計測技術
ICT施工(土工・法面工)におけるRTK-GNSSを活用した3次元計測技術
ICT施工(河川浚渫工)における音響測深機器を活用した3次元計測技術
10 ICT施工(土工・路面切削工・河川浚渫工・地盤改良工)における施工履歴データを活用した3次元計測技術
11 ICT土工(小規模施工)におけるモバイル端末を活用した出来形管理
12 ICT施工におけるTS・GNSSを用いた盛土の締固め管理技術
13 ICT路盤工における加速度応答による締固め管理技術
14 ステレオ写真測量(地上移動体)を用いた出来高管理
15 地上写真測量(動画撮影型)を用いた出来高管理
16 Web会議システムやASP、ウェアラブルカメラ等を活用した遠隔臨場
17 画像処理技術を活用した配筋検査技術
18 BIM/CIM(3次元モデリング)
19 関係者間協議等へのxR(VR/AR/MR)技術の活用
20 ICT建機施工用の3次元設計データ作成
21 BIM/CIMソフトウェアの活用方法
22 ICT建設機械(マシンガイダンス・マシンコントロール技術)
23 ICT土工(小規模施工)におけるGNSSや自動追尾型TSを活用した小型MGバックホウ
24 遠隔操作式建設機械による無人化施工
25 パワーアシストスーツを活用した建設施工
26 ドローン(UAV)を活用した施設や構造物の点検
27 センサーやIoT技術を活用した施設や構造物の点検
28 ロボットを活用した施設や構造物の点検
29 画像処理技術を活用した施設や構造物の点検
30 センサーやIoT技術を活用した被災箇所・程度の把握
31 ドローン(UAV)を活用した被災箇所・程度の把握
32 レーザースキャナーを活用した被災箇所・程度の把握
33 ICT施工に関する総合的な施工計画
34 ICT施工の研修・講習会の講師
35 BIM/CIM活用の研修・講習会の講師

4.ICTサポーター登録一覧
   登録一覧はこちらから≪NEW!!≫

5.制度の活用方法
 5−1.サポーターの支援依頼方法等
   サポーターの支援依頼の方法及び留意事項は以下のとおりです。
  (1)サポーターの支援依頼は、依頼者が技術支援を希望するサポーターに直接、支援依頼を行うものとする。
  (2)支援を希望するサポーターの選定は東北地方整備局のホームページ上で公開する「ICTサポーター登録一覧」から選定する。
  (3)依頼者とサポーターの間に人的関係・雇用関係がある場合は、技術支援の対象外とする。

 5−2.サポーター活動の費用負担
   サポーターは、サポーター活動における費用負担の考え方は以下のとおりです。
   (1)依頼に基づくサポーターの活動に要する費用は、サポーターと支援依頼者で協議し決定するものとする。
      なお、電話やオンライン等による短時間の支援については無償を原則とする。
   (2)サポーターの旅費交通費等の必要経費については、サポーターと支援依頼者で協議し決定するものとする。

 5−3.サポーター活動上の守秘義務
   サポーターは、サポーター活動において以下の事項を守らなければなりません。
   (1)サポーターは、技術支援において知り得た情報は適切に管理する。
   (2)サポーターは、事務局への報告を除き、支援で知り得た情報を依頼者の同意なく自ら利用し、 又は第3者に提供してはならない。

 5−4.サポーターの活動報告
   サポーターは、支援依頼があった場合には、依頼者や支援内容等を記載した活動報告書を連絡調整会議事務局に提出していただきます。
   ICTサポーター支援依頼・活動報告書(別記様式−5)

お問い合わせ先

国土交通省 東北地方整備局 企画部 技術管理課  課長補佐、検査係長(メール送付の際は@を全角から半角に変更して下さい。)
電話 :022-225-2171(内線3316、3326)
ファックス :022-211-5318 E-mail:thr-82ictsupporter@mlit.go.jp