営繕部官庁施設の保全保全のちえぶくろ建物用語集か行
 

あ か さ た な は ま や ら わ

か行

カーテンウォール
 建物を強度上支える役割を持たない壁。ビルの全面ガラス張りやプレキャストコンクリートなど多様。
改修(かいしゅう)
 劣化した建築物の性能・機能を、原状(初期の水準)までもどすこと。
外装(がいそう)
 建物外部の仕上げを総称してこう呼ぶ。塗装やタイルなど
改良保全(かいりょうほぜん)
 既存対象物の初期の性能又は機能を上回って改良するために行なう保全のこと。
化学物質過敏症(かがくぶっしつかびんしょう)
 高濃度の化学物質にさらされたり、長期間化学物質にさらされたりした事が原因で、体が同じような化学物質に対して、過敏に反応するようになること。一旦、過敏になると、同系統の微量な微量の化学物質に対しても症状を起こす。
各所修繕(かくしょしゅうぜん)
 各省庁が施設毎に、年間経費として予算要求を行い、実施する部分修繕。
笠木(かさぎ)
 屋上や庇の端の上部に取り付ける部材。防水材の端を押さえつけ、水の侵入を防ぐ。現在はアルミ製が多く使用されているが、ステンレス製やタイル張りもある。
型板ガラス(かたいたがらす)
 視線を遮るために、溶けたガラスの片面に型を当て、模様を付けたガラス。トイレ入口などに使用されることが多い。
型番(かたばん)
 建材メーカーが自社の製品に対して設定する、数字やアルファベットを組み合わせた番号。商品名とは別に設定されるのが一般的。製品によっては型番で注文をする。
ガラリ
 ルーバーのこと。換気や目隠しなどのために、壁面や扉に付ける。細い板が何枚も並んだ作りはブラインドに似ている。固定式のもの、可動式のものがある。
環境負荷(かんきょうふか)
 官庁施設の整備及び利用に伴い環境に加えられる影響であって、環境の保全上の支障の原因となるおそれのあるもの。
官庁施設情報管理システム(かんちょうしせつじょうほうかんりしすてむ)
 国家機関の建築物を対象とする保全実態調査等をインターネットを活用して行うために平成16年度から活用しているシステム(BIMMS−N)のこと。平成26年度にシステム変更がなされ、それ以前の名称は「保全業務支援システム」。点検記録や修繕履歴の情報管理、中長期保全計画の作成等にも対応している。
基準階(きじゅんかい)
 多層階の建築物で、複数の階がほぼ同じ平面構成を持つ場合に、それらを代表する階のこと。
基礎(きそ)
 建物の重さを支え、地面に安定して立っているための下部構造。造りにもよるが、一般的に最下層の床より下の部分をいい、その殆どは地中に埋まっている。独立基礎、布基礎、べた基礎など。
既存不適格(きそんふてきかく)
 建物の形状や性能が、建築当時の法律には適合していたが、その後の法改正等の内容には適合しなくなった状態。直ちに違反建築とはならないが、大規模改修などを行う場合は、最新の規定に合致した状態にする必要がある。
業務継続計画(ぎょうむけいぞくけいかく)
 大規模な災害等が発生し、各省庁が相当な被害を受けた場合において、非常時優先業務(災害応急対策業務及び通常業務のうち業務継続の優先度が高い業務等)を円滑かつ確実に行うために各省庁が策定する計画のこと。事業継続計画と同義であり、BCP(business continuity planning)と略されることもある。
居室(きょしつ)
 居住、執務、作業、集会、娯楽その他これらに類する目的のために継続的に使用する室をいう。
クーリングタワー
 冷却塔のこと。冷凍機内で吸収した熱を外気に放散させる装置。
躯体(くたい)
 鉄骨や鉄筋コンクリートなどで構成された、柱、床、梁など。内装材や設備は含まない。実際に建物を支えている部分。
沓摺(くつずり)
 ドアの下枠部分。
クラック
 主としてコンクリートに生じるひび割れのこと。乾燥による収縮や、地震力などによって発生する。箇所によっては、漏水などの原因となる。
クレセント
 引違いサッシの締め金物として、最も一般的でよく見かける回転式の金物。形状が三日月(クレセント)に似ていることに由来する。
蹴上げ(けあげ)
 階段1段の高さ。奥行きは踏み面(ふみづら)という。
珪酸カルシウム板(けいさんかるしうむばん)
 略してケイカル板。耐火材や湿気のある部屋での仕上げ材や下地材として用いられる。
警備(けいび)
 施設内における盗難等の事故の発生を警戒し、防止する業務のこと。
軽量鋼製建具(けいりょうこうせいたてぐ)
 軽量の鋼材で作られた建具。一般に内装建具に用いられる。一般に図面での略称はLSD(軽量鋼製ドア)。
軽量鉄骨天井下地(けいりょうてっこつてんじょうしたじ)
 肉薄で細く軽い鉄骨を用いて作られた、天井内装ボードの下地となる骨組み。貼り付けるボードの種類や屋外か屋内かの違いによって、骨組みのサイズや間隔が違う。軽天下地などと呼ばれる。
軽量鉄骨間仕切り(けいりょうてっこつまじきり)
 軽量鉄骨で作られた壁の下地組み。コンクリート壁に比べて、改修などでの取り付け、取外しも簡単。建物内部の壁に多く用いられる。LGS、軽鉄壁などとも呼ぶ。
化粧合板(けしょうごうはん)
 表面に塗装やプリントなどを施した合板。主に内装材として使われる。
化粧目地(けしょうめじ)
 機能的には必要ないが、意匠上設けられる継ぎ目のこと。
結露(けつろ)
 空気が壁やガラスなどに触れて冷やされ、露点を下回った際に、水蒸気が水滴となって付着した状態で、汚れやカビの原因となる。壁内部で露点を下回った場合、内部結露となる。
建築基準法(けんちくきじゅんほう)
 建築物を造る際の構造や用途などに関する最低限の基準。完成後も、これに違反する改装などを行ってはならない。これに付随する規制として、政令や条例などがある。建築業者などが「基準法」といったら、大抵これのこと。
建築設備(けんちくせつび)
 建築物に設ける電気、ガス、給水、排水、換気、暖房、冷房、消火、排煙設備、汚物処理設備、煙突、昇降機、避雷針のこと。
建築物(けんちくぶつ)
 土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの。
建築物清掃業の登録(けんちくぶつせいそうぎょうのとうろく)
 ビル環境衛生事業に従事する者の資質の向上を目的に、ビル管理法に基づいて制度化された。登録には、清掃作業従事者の講習や研修の受講など条件がある。
建築面積(けんちくめんせき)
 建築物の外壁またはこれに代わる柱の中心線で囲まれた水平投影面積。ただし、庇や軒などは1m以上突き出した場合は水平距離で1mを差し引いた位置とする。
建ぺい率(けんぺいりつ)
 建築面積の敷地面積に対する割合。都市計画上の用途などによって、上限が定められている。
工作物(こうさくぶつ)
 建築物、門、塀、電柱、道路、橋、トンネルなど、地上又地中に設置されたすべての人工物のこと。
更新(こうしん)
 劣化した部位・部材や機器などを新しい物に取り替えること。
合成樹脂(ごうせいじゅし)
 化学的に作られた樹脂。塗料などのベースとしても多く使用されている。
鋼製軽量建具(こうせいけいりょうたてぐ)
 軽量の鋼材で作られた建具。一般に内装建具に用いられる。一般に図面での略号はLD(鋼製軽量ドア)。
鋼製建具(こうせいたてぐ)
 鋼材で作られた建具。機械室の搬出入口など、強度を要求する扉などに使用することが多い。かつては窓のサッシにも用いられた。屋外に面する場合、腐食による錆や開閉不良に注意する。重量がある。一般に図面での略号はSD(鋼製ドア)。
構造(こうぞう)
 柱、梁、壁など、建物を支えている骨組み。<〜図、〜体> 
高置水槽(こうちすいそう)
 水道水を貯める為、屋上に置かれたタンク。水をポンプで揚げて一旦タンクに貯め、そこから落下する水の圧力を利用して給水する。上部階は落下距離が少ないために、水圧が低い場合がある。その場合はポンプで加圧している。
腰壁(こしかべ)
 壁において窓より下の部分を指す。壁の仕上げが上下で違う場合の下の部分。ちなみに、天井より下がっている壁を垂れ壁(たれかべ)。外部に突き出している壁を袖壁(そでかべ)という。
骨材(こつざい)
 コンクリートやモルタルに混入される、砂や砂利のこと。
ゴミ焼却炉(ごみしょうきゃくろ)
 ここでは各庁舎や学校などにある小規模の炉を指していう。近年はダイオキシン問題で、公共施設での使用禁止・撤去が進められている。
コンクリート
 セメントコンクリートともいう。セメント、水、砂利、砂、その他混和材を練り混ぜたもの。
コンクリート打放し(こんくりーとうちはなし)
 タイルや不透明塗膜などで覆わず、コンクリートの肌をそのまま表面仕上げとしたもの。一言で打放しといっても、きれいにコーティングをしたものから、単にコンクリートが露出しているだけの状態まで、程度は様々ある。
コンクリートブロック
 空洞のあるブロックに成型したコンクリート。工場製品、囲障や内間仕切壁などに使用されている。 強度、形状などJIS規格が定められている。CBと略す。

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