川と海の勉強室2
植物プランクトン

 池や湖、海には植物プランクトンと呼ばれる小さな植物がたくさんいます。これらは陸の木や草が太陽の光エネルギーを受けて、空気中の炭酸ガスや地中の窒素リンなどの栄養素を吸収して、増えたり大きくなるのと同じようにして、太陽の光、水中に溶けた栄養素(栄養塩といいます)を吸収して増えていきます。海の魚など動物の餌の大もと(草を食べる鹿がライオンに食べられることをイメージしてください)になるので、とても大切です。
植物プランクトンの種類
 植物プランクトンにはたくさんのグループが知られていますが、海では次の2つのグループの量や種類が多くなっています。
@珪藻類(ケイソウ)
A鞭毛藻類(ベンモウソウ)
 一口⇒以前は鞭毛(べんもう)を持った小さな藻類を、まとめて鞭毛藻と言ってましたが、最近は、もっと多くの種類に分けられるようになってきました。今、鞭毛藻と言うと渦鞭毛藻(うずべんもうそう)を指すことが多くなってきました。

植物プランクトンの形の特徴
珪  藻  類
(渦)鞭 毛 藻 類
@ 見るには顕微鏡が必要。
A 基本的な形は円筒形だが、つぶれたり、棘(トゲ)がでていたりして、いろいろな形の種類がいる。
B チェーンのように、たくさんつながった種類、バラバラの種類がいる。
C ガラス状のしっかりした透明な殻で包まれている。殻には細かい模様がたくさん有り美しい。(ポイント1)
@ 見るには顕微鏡が必要。
A オムスビ型、フットボール型が多い。
B バラバラの種類が多いが、チェーンのように、たくさんつながった種類もいる
C 殻はないが、鞭(むち)のようなもの(鞭毛といいます)が体からでていて、これをくねらせて泳ぐ。(ポイント2)